ウルヴズ

＜14歳以上 / 2-5人 / 75分＞

 

アブストラクトなエリアマジョリティ！
 

狼の縄張り争いがテーマの90分級エリアマジョリティ。コマの造形がよく、雰囲気たっぷり！個人ボードを見ると「大鎌戦役」が頭をよぎりますが、わりと別物です。ラウンドの概念はなく”フィールドから取り除かれたコマの累積”でトリガーが引かれるたびに得点計算に入ります。これはつまり「戦闘で相手コマを除去していってね」というメッセージであり、そのテーマの通りインタラクションばちばちのゲームとなっております。また、ゲームが開始すると運要素はなく、完全情報ゲームとなります！

 

全体的に細かい処理のないシンプルな構造が一番の魅力です。特に、戦闘(闘争)は「攻撃範囲にある独立した小さいコマを取り除く」という処理のみで、よくある戦闘力比べや伏せカードのようなものもなく、あっさりと勝敗が決します。目に見える情報で計算通り事が進むので、狙いすましたアクションが通ると気持ち良い！

 

両面タイルを使ったアクション選択も面白さの一つ。アクションを行うためには、基本的に対象や目的地のエリアと同じ地形のタイルを1~3個裏返す必要があります。多くの有用アクションがタイルを2個必要とするにもかかわらず、自分の得意エリア以外は特定の2枚（A表+B裏みたいな）の組み合わせでしか用意することができません！次のアクションを見越した準備をしなければならないので、これがなかなかに悩ましいです。

 

プレイの雰囲気は「バロニィ」に似ています。全体的に「バロニィ」よりスムーズにゲームが進行する（予想以上にすぐ終わる！）ので、どの得点方法に注力するか、誰がトリガーを切るかのにらみ合い、という部分が差別点といえるかなと思います！

 

個人能力はないものの、セットアップも毎回変化するので、リプレイ性も◎！
アブストラクト/エリアマジョリティと刺さる人も多いかと思います！おすすめ！！

 

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【新作紹介】はJELLY JELLY CAFE/STORE 各店舗の店長が実際に遊んで面白いと感じた新作ボードゲームを、かんたんにレビューするシリーズ企画です。不定期で更新していきますので、どうぞお楽しみに🤲